人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ねこちぐら



転載〜「くるるん歌会」 出詠詠草

遥かなる時の巡りのその彼方巡って戻るかの掌
転載〜「くるるん歌会」 出詠詠草_f0073361_2102999.jpg
 翻す袖も裏白ささらぎに何を濯ぐや御祓を過ぎて
# by kashimaokami | 2007-08-03 21:01 | 木天蓼(その他の歌・歌評)

杜若〜返歌〜

杜若〜返歌〜_f0073361_20561179.jpg
元歌 : 三笠山の月と謂れし武士のかげと言われて咲く花の頃



 かの月の煌と在りしを見詰めてぞ咲き誇らんや三笠の山に

 紫も薄きままにてあめの下 君が護りに咲く杜若

 誰れをかも知る人ぞなく咲くもよし あれなる月の見守りあれば 
# by kashimaokami | 2007-08-03 20:56 | 木天蓼(その他の歌・歌評)

神の手

神の手_f0073361_2052487.jpg


神の手は見えざるが良し時折にかいま覗けるその畏ろしき

大きなる掌にて眠り居る長き眠りを醒されるな 君

神の手に抱かれて在る眼をば開けば至福と恐怖はひとつ

神の手を求むる勿れ求めれば無限に続く「永劫」の淵

永劫の掌の熱じんわりと識ればここより戻る途は無し

戻れぬと戻らぬとまた君が手に添い臥しあればなべて静謐

かすかなる揺らぎももはや遠くして背中を撫でいる指の温もり
# by kashimaokami | 2007-08-03 20:53 | 木天蓼(その他の歌・歌評)

寂滅

寂滅_f0073361_215991.jpg

 呼ぶ声の荒ぶれてまた耳底に哀しからずやこの宵もまた

 愛などと言うは羞かし憐憫と申すは笑止 ただに宿業

 逃れいず術はあれども逃れ出で荒野に立つはいかほどの我れ
 
 赤光に沈みゆく面その陰翳(かげ)を誰ぞ知るらむ 我れならずして

 鎮めぞと伝え聞きたる倭文の宮 今ふたたびの邂逅なすか
# by kashimaokami | 2007-08-03 20:48 | 木天蓼(その他の歌・歌評)

転載〜「紅」歌会 出詠詠草

胸内に烈火のごとき熱抱きてやわやわと揺る白き稜線

またひとつぽとりと落つる寒椿滴る血潮はなにゆえの紅(あか)

購いに流されし血の熱さなど忘れしごとき聖典信徒

風ゆきて人もゆきたる野の片辺崩れるごとく曼珠沙華揺る

薄闇にひとつふたつと鬼灯(ほおずき)のゆらり誘う幽世(かくりよ)の宴

生くならば躊躇うこと無き疾風の紅蓮に染みて奔り抜くのみ
転載〜「紅」歌会 出詠詠草_f0073361_2045742.jpg
# by kashimaokami | 2007-08-03 20:46 | 木天蓼(その他の歌・歌評)


妖猫nekomataのつぶやき歌

by kashimaokami
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
ぶっく・まーく
海のあを空の青 http://cgi.mediamix.ne.jp/~t2499/cgi-bin/lightkeiji/lightx.cgi

お気楽に
http://sasayaka.air-nifty.com/tanka/

題詠2006深い海から http://shinkaigyo.wablog.com/3.html

紫草紙・・歌のあるばむ http://diary.jp.aol.com/mymbs4/

ずいきち牧場 http://zuiky.exblog.jp/

非天の笑み http://blog.goo.ne.jp/asuranoemi/
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧